こんにちは、現役ナースのまこです!
看護学生さんは病院選び、どのような点で選んでいますか?
『休みはちゃんと欲しいけど、給料は良くて、福利厚生がしっかりしていて・・・』
『でもやっぱり新人看護師に優しい病院がいい!』
そういったときに気になってくるのが、新人看護師の離職率。
⇩ 離職率についての疑問点 ⇩
このような疑問を持っている看護学生さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
現役ナースの私が、現場からみて【離職率が低いことはいい病院を表しているのか】について、検討していきます。⇩⇩⇩
データでみる新人看護師の離職率
新卒看護師離職率
そもそも、新卒看護師の離職率って普通はどのくらいなんでしょうか?
以下、日本看護協会の「2020年 病院看護実態調査」を一部抜粋します。
8.6%。
2019年度の新卒採用者の離職率は、
最も高いのは99床以下の14.8%、次に100~199床の10.2%。最も低いのは、400~499床の7.6%。
「個人」が20.8%、「共済会」11.3%、「国立」7.4%、「公立」7.4%、「医療生協」8.3%、「日本赤十字社」7.1%。
ただし、正規雇用看護職員の離職率は、従来通り大都市部で高い傾向。
病院看護実態調査からわかること
このデータから見て、わかることは、
① 規模の大きな病院、国立や公立、日赤などが新卒採用者の離職率は低いこと。
② 都道府県別でみると、新卒採用者においては離職率はまちまち。
都会だから、地方だから、という結果ではなさそう。
そして、なぜ離職率が低いのかという点ですが、以下のような点が考えられます。
① 国立や日赤など規模の大きな病院では、新卒採用者が多い。(若い人が多い。同期が多い。)
⇒同期がいると、安心感を得たり、一緒に頑張る仲間がいるため離職率が下がる。
② 国立や日赤など規模の大きな病院では、新人教育が充実している。
③ 新卒採用者の割合の多さや新人教育の充実は、地域にそれほど由来していない。やはり規模の大きさなどに由来していることが考えられる。
評判を下げないために離職率を下げようとしている?
病院が離職を止める理由
新人看護師が辞めることを相談した事例を踏まえ、検討します。⇩
たしかに、病院選びの際に判断する場合、離職率が低い方が印象はいいですよね。
ですが、結論から言いますと、
まだ辞めるのは勿体ないから ということが大きのではないでしょうか。
どういうことでしょうか?
その理由の1つは、
新人看護師の成長スピードは、人それぞれだからです。
最初から器用にできてしまう人、徐々に伸びていく人、1年伸び悩んでいたのに1年後急に成長してしまう人・・・。
1年苦労しても、2年目になって急に仕事ができるようになる人も意外と多いのです。
もう1つの理由は、
配属先が合っていないことが考えられるから。
異動したら意外にも、順調に働けるようになったというケースも多いです。
そして休職ですが、
休職して身体を休めてから再出発しても、長い看護師人生の中でみると遅くないという点で、休職をすすめているのではないでしょうか。
もちろん、どうしても病院を辞めたいという方もいらっしゃると思います。
自分の身体が一番大切ですし、自分の人生なので、自分のやりたいことをすることが一番だと思います!
ですが、このような考えから、辞めないようにすすめるケースも多いのだと思います。
少々お節介に感じる人もいるかもしれませんが、これはある意味、
離職率の低さが、新人看護師のフォローがなされていることを表しているように思います。
結論
新卒看護師の離職率の低い病院は、規模の大きな病院に多く、同期や若い人が多い、また新人教育が充実していることを表していることが考えられます。
併せて、病院の規模、新卒看護師の採用人数、新人教育体制の確認もしていくと良いと思います!
そして、病院は評判を落とさないために離職率を下げようとしているのかという点ですが、
私が上記で結論付けたように、離職率の低さは病院の印象が良くなるといえます。
しかし、病院側が離職を止める場合、その理由は病院の評判だけではないことは踏まえてもらえると良いと思います!
今回は、新卒看護師の離職率から検討しましたが、
病院選びには、離職率以外にも、給料や勤務体制、休暇など様々なポイントがあります。
そのため、離職率の低い病院が、必ずしも全員にとって良い病院とは限りません。
何を重視するのか考え、自分に合った病院を選びをしましょう!
いかがだったでしょうか?
看護学生の皆さんが、どうか良い病院選びができると幸いです!
最後まで御覧いただき、ありがとうございました♡
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